住宅の防音に必要な留意点

防音職人の住宅の防音の基本は、出来る限り薄くてコンパクトな仕様で、安全性の高い工事を行うことです。

とくに木造住宅のように、構造的な制約がある建物では、重い遮音材にシフトした対策は無理があり、費用対効果も低くなります。それは生活防音でも楽器防音室でも共通した考え方です。

例えば、外壁について、薄い防音構造を構築するには、やはり木造と相性の良い防音材を使用すること、構造的な補強(振動など)を兼ねた施工が望まれます。遮音・制振だけでも防音効果が格段に高まるのが木造住宅の特長でもあります。

マンションでは木造に比べて、制振・吸音機能の強化が重要なポイントになります。建物の構造的な特徴に応じた対策、防音材の選定は極めて重要です。安全性の中には、有害物質の揮発だけでなく、喘息やアトピーなどの生活上の制約から、素材も慎重に選ぶことが必要条件になります。

接着剤を多用する工法にはリスクがあり、工事費用のみで工法を選択することは、住宅の防音については、お勧めできません。

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