木造の防音構造・仕様

木造の住宅の生活防音や防音室について、専門業者の設計仕様を見ると多くの共通点があります。
・分厚い防音構造で部屋が狭くなる。
・使用している既製品が共通している。
・石膏ボードを多用する。

要するに、木造なのに金太郎飴のような防音構造を、どこの専門業者も採用しており、同じ既製品を使っているところを見ると、技術提携をしているか、大元の出身企業が同じなのではないかと思います。そして、その設計仕様は約20年前とあまり変化していません。

それが構造的に薄くできない理由だと思います。技術的に進歩していないということになります。

防音職人では、上記のような現状に疑問を持って約17年前に開業しました。防音設計の理論を再構築するために、自宅を実験台にして経過観察しながら、音響学会・建築学会など専門家団体の研究資料を分析し、異分野の防音材料技術を学んだ結果、「素材の周波数特性」「相乗効果」を重視することで薄型防音が木造でも可能なことを証明しました。

今までの木造防音室の契約者からは、次のような評価をいただきました。
「他の専門業者が提案した内容とは違う専門的な防音材・構造仕様」「木造に慣れている職人であれば誰でも出来る分かりやすい施工要領・工法」「費用対効果の高い薄い防音」などです。

中には、理論を理解した人からは「コロンブスの卵と同じこと」と言われました。
防音理論を理解できれば、納得できる工法であると言われました。木造の特性を理解して、担当現場を検証し、研究をしてきた成果です。

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