木造の防音設計・施工要領

木造建物の防音設計の基本は、木造住宅の生活防音と防音室は共通しています。

建物構造の特徴を踏まえて検討することから始まり、詳細な防音仕様および施工要領を計画します。
*共通事項として、遮音・制振・吸音の3つの機能を複合化する
*通気・換気機能を確保する
*隣家など近隣環境を考慮する

木造は、過大な重量負担を回避しなければなりませんので、遮音材にシフトすることはマイナスです。
このため、比較的軽量な防音構造を構成するために、吸音層が重要です。
*吸音材や減衰空間の確保

また、固体伝播音対策には、制振層や構造的な補強が必要になります。防音材だけでなく、構造用合板などの一般的建築材の活用が望まれます。

木造はとくに防音材と一般的建築材を組み合わせて相乗効果を生み出す工夫が、防音設計の目的です。
設計図を忠実に実行できるように詳細な施工要領を作成して、防音工事をサポートします。

施工要領を間違えると、防音効果は半減します。
*参考:木造住宅の防音設計

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