木造防音室の設計仕様

木造防音室の専門家によって設計仕様はかなり異なります。

大半の専門業者は新築の木造軸組構造でさえ解体して、軽量鉄骨の天井と防音壁を構築したり、床下の大引き・束の構造を壊して、コンクリートスラブを増設する工法をとっています。

要するに木造軸組という在来工法を台無しにして、まったくの別物に改造する防音室を平気で施工します。
私の相談者や契約者は、このような工法はあり得ないとお考えになります。

私(防音職人)の木造防音室の設計手法は、新築業者が施工した木造軸組在来工法、床下換気、壁内の通気層をそのまま生かし、通気層と防音構造を一体的に構築して設計します。
内壁や天井裏、床下空間を活用した吸音層の施工、空間を狭くしない内装部分の防音構造を組み合わせて施工します。

木造建物の寿命や構造的な安全性を重視し、ピアノなど楽器が建物全体で快適に鳴るように音響と遮音性能のバランスを考慮して設計・施工します。

カテゴリー: 木造防音室 パーマリンク