マンションの壁防音

 壁防音の相談で、「隣の壁から話し声やテレビの音などが響きます。」という悩みをお聞きすることが少なくありません。

 大半の場合は、戸境のコンクリート躯体にひびが入っているなどの欠陥があるわけではありません。あくまで、二重壁の構造・工法の問題によって、本来の躯体が持つ遮音性能が大幅に損なわれているのです。

 問題の原因を解決するには、内装の下地(GL団子を含む)・ボードをいったん解体して、防音に配慮した構造に再構築することで、生活騒音は大幅に低減できます。原因が分かってしまえば、余り心配することではないのですが、防音工事には、ある程度の費用がかかりますので、実績のある専門業者に相談する必要があります。サウンドブリッジや空洞部の共振など押さえるべきポイントがあります。

 また、簡易的に防音材を壁に貼り付けて、防音効果を確認する方法もあります。これで満足できれば、そのままにしておけばよいのです。防音職人が推奨する防音材は、将来、通常の防音工事に再利用できるので、無駄にはなりません。

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