木造の防音室の防音材・工法

 いまだに、木造の防音室(ピアノなど楽器)に、鉛ボード、石膏ボードの重ね張り工法は有効でしょうかという、ご質問や相談をいただきます。

 予算の都合で、石膏ボードの重ね張りのみになるというのは、理解できます。一番廉価な遮音材は石膏ボードだからです。しかし、鉛ボードを使用するのは理解できませんし、木造の防音室では最も多い失敗事例になります。

 音が反響したり、壁などが共振が酷くなる割には、遮音効果も余り出ません。製品の価格も安くはなく、費用対効果の低いものになってしまいます。しかも鉛は有害物質です。コンセントなどの開口部も気になります。解体してリフォームする際は、有害廃棄物として処分費用もかかります。

 どうしても廉価で石膏ボードで仕上げたいというケースでは、既存ボード面に共振を抑える制振フェルトを張り、このうえにサンドイッチのように石膏ボードを重ねて張る工法のほうが安くて、防音効果が高まります。

 さらに壁面に、無着色の穴あき合板(厚さ4ミリ程度)を張って仕上げると、良好な音環境を構築できます。昔の音楽室のような仕上げです。木造建物の特性を考慮して、リフォームなどの素材や工法を選択するのが適切だと思います。

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