マンション防音とリスク

Home > トップページ > マンション防音

 マンションの生活騒音の中で多いのが、天井から響く足音などの生活騒音と、戸境や外壁から聴こえる近隣の騒音です。

 これらの原因は、二重天井・二重床の遮音上の問題、壁・柱・梁のGL工法(胴縁二重壁も含む)による遮音性能低下です。

 防音職人では、ウェブマスターの実体験と数々の工事現場での音測定や依頼者の詳細なご報告などを踏まえて、生活に支障のないコンパクトで効果的な防音仕様を工夫して実施してきました。

 しかも、長年、防音効果や耐久性が低下しない構造が住宅では必要ですので、振動などを伝えにくい構造に再構築するとともに、安全で耐久性の高い工法を採用するという、非常に慎重で細かい作業を要する施工を行ってきました。

天井防音現場の特長】 
 2011年3月11日に発生した東北・関東地域における大型地震によって被災した物件がありました。その中で3年以上前に担当したマンションの天井・GL壁防音の現場も、震度6の強い揺れを複数回受けました。幸い、防音工事を行った天井・壁にはクラックも発生せず、防音効果も全く低下していないと、依頼者よりご報告をいただきました。

 防音職人では、長期の荷重に対して耐久性の高い軸組み構造と、振動を軽減する制振性能の高い下地構造を採用しました。また、防音材などのつなぎ目を柔軟性のある接着力の強いシールでふさいでいます。これが強い揺れにも対応できた要因だと考えています。
天井防音(マンション・東北の事例)(工事完了当時の依頼者の声)
 柔構造と剛構造を組み合わせたコンパクトな工法・仕様で、上階などの生活騒音を大幅に小さくするとともに、大型地震にも無事に耐えた内装を構築したのです。

 構造的な補強と防音性能を強化しながらも、既存の構造に余り負担をかけず、生活空間を余り狭くしない防音仕様を重視してきました。これが生活防音には重要だということが再認識できました。

GL壁の対策】
 基本的には、GL団子を撤去して、下地から再構築するのが最も効果的です。その場合、下地を壁面から絶縁する工法が必要です。防音の専門業者でないと設計・施工が難しいものです。
GL壁騒音の防音対策

 ですが、適正な工事を行えば、必ず防音効果が体感できます。二重天井の防音対策に比べて、格段に成功率の高いものです。
 マンションの場合は、戸境壁や梁・柱にもGL工法が使われていることが多く、生活騒音の問題の主な要因になっています。通常、コンクリート躯体の素面よりも、2ランク(10dB)近く遮音性能が低下することも珍しくありません。

マンション防音のリスク】
 マンションのリフォームの場合のリスクを最後に簡単に触れておきます。
 二重天井・二重床の場合は、既存の躯体構造や劣化・施工不良の状況によって、防音効果は大きくばらつきます。
*竣工図と現況が違っていたり、リフォームの履歴や図面が保管されていなくて、内装を解体して初めて判明する問題や制約要因が防音工事を妨げることが少なくありません。
 防音の世界では、マンションなどの集合住宅が、最も難易度の高い問題を抱えています。

 例えば、二重天井では、軽量音は効果的に防音できても、重量音(足音など)は低周波が主成分の場合は、躯体構造などに大きく左右されます。
 また、防音設計・工事も、天井裏が15センチ程度の空間では、対応できる専門家・施工業者が限定されます。集合住宅(共同住宅)は、躯体・設備配管などを共有するという構造的特徴があるため、生活騒音を完全に防音することは不可能です。

 あくまで、音を軽減するのが防音工事の目的です。近隣関係など居住者間のコミュニティ、管理の問題など、分譲マンションでは管理組合の果たす役割は重要であり、管理規約や生活マナーの遵守を周知させる努力が必要です。ソフトとハードの両面がマンション防音には不可欠です。