マンションの防音は、主に二重天井、GL壁、重量衝撃音の対策が大きな課題です。
マンションの生活騒音の防音課題で、難易度の高いものとして3つあります。「二重天井の防音」「GL壁・胴縁二重壁の防音」 「二重床の防音」です。
特に、二重天井の対策は、音響学会では研究が進んでいるものの、通常のマンションで適用できる対策技術が提案されていません。このため、 建築サイドでは、二重天井の遮音性能を向上させることは殆ど不可能とまで言い切る専門家がいます。出来ても現状の遮音性能を2ランク(10dB) アップさせるのが限界と言われています。
しかし、サポートページ(防音職人)は、2006年から、通常の二重天井において振動騒音を最低でも10dB以上軽減しています。
なぜ、同じ業界の専門家でも、見解や技術力に大きな差が出るのでしょうか。それは、基礎研究や現場での実践経験・測定データなどを踏まえて、本気で
取り組まなかったからではないでしょうか。サポートページでは、自宅マンションや知人宅を実験台にして研究しました。資本力が無いため、これが
一番効果的で確実な方法だったのです。
通常のマンションの天井裏は10センチ〜15センチ程度しかありません。このため、防音材の選定・使い方、下地構造の制振性能が天井防音の
効果を大きく左右します。防音構造の工夫が限られた空間において、費用対効果の高い二重天井を構築する必要があります。
*参照ページ:天井防音の留意点
二重天井において、スラブ素面から16センチ以上の空間を確保できれば、通常の生活騒音であれば、少なくても半減させることが出来ます。
天井騒音の防音設計が出来る専門家は、現時点においては極めて少ないです。マンションに限定すると、東京でも5本の指で数える 程度しか居ません。
防音工事の失敗事例で多いのが、GL防音です。防音材の使い方、サウンドブリッジの処理が原因で殆ど効果が出ない例があります。
天井の防音を含めて、GL対策に効果のある防音材は、主に4種類あります。サポートページでは費用的な問題があり、このうちの3種類を 主力の素材として活用しています。
他の業者・専門家が失敗する事例では、鉛シート・ボード、遮音シート(厚さ1.0〜1.2ミリ)、石膏ボードの重ね張りが大半を占めます。
しかしながら、二重天井に比べれば、適正な設計をもとに防音工事を行えば、確実に効果があるのがGL防音と戸境二重壁なのです。