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音響透過損失/防音対策のポイント/防音構造の関連情報
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当ページは住宅防音体験から見た防音対策と留意点などを紹介する情報サイトです。
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■ 音響透過損失と防音対策 ■
防音対策において、リフォーム業者の中には「空気伝播音」の対策にシフトして「固体伝播音」の対策を疎かにしている
業者が少なくありません。
これに加えて、防音・音響に関する専門用語と防音材料・防音ツールや防音構造がどういう関係にあるのか理解するのも大変です。
ここでは、両者の関係や意味、留意すべき内容の概要を、参考情報として示しておきます。他のコンテンツページとも関連する内容が
ありますので、合わせてご覧ください。
※住宅防音の実践(トップページ)
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透過損失と防音対策の関係
防音対策の音には「空気伝播音」「固体伝播音」があります。
音響透過損失・D値の性能が高いほど「空気伝播音」の遮断性能が優れていると言えます。しかし、これらはGL工法や防音ルームなどでの
振動音・共振といった「固体伝播音」に対する防音性能そのものを示すものではありません。
ネットショップで販売されている防音ボードに優れた防音性能という言葉が飾ってありますが、どういう音に効果があるのかが分かりにくく、
明示されていない場合もありますね。
この点を誤解して、振動音対策が主なのに余り効果のないタイプの防音ボードを使用すると、無駄になる場合があります。
一番多いのが固体音と空気音対策の混同です。固体音対策は防音材料を間違えると効果がないだけでなく、今まで気にならなかった周波数の音まで
共振するようになり逆効果になることもあります。
音の種類や状況を確認してから、ふさわしい防音材料や施工方法などを検討することが必要になります。
また、リフォーム業者の中には、音響透過損失の簡易計算式などを持ち出して防音設計を行う業者もいますが、これは非常にリスクを抱えている
もので、条件設定や防音材の特性などを考慮していない「質量則だけをもとにした計算式」であることに注意すべきです。
固体音の防音性能は透過損失だけでは評価できないこと、固体伝播音(振動音等)は、コンクリート・鉄・石膏・鉛など固い素材の中を伝わりやすい
という性質を持っていることを忘れてはなりません。
もし、防音対策において「吸音材、防振材なんか遮音にはあまり効果はないです。」という業者がいましたら、その業者は防音対策の専門業者としては
要注意です。防音リフォームを行う資格がありません。
音響透過損失・D値の性能(遮音性能)を高める場合にも「吸音材・防振材」は必要不可欠だからです。
限られた空間の中で効果的な防音対策を行うには音の遮断性能・防振性能・吸音性能の総合的な要素(性能)が要求されると理解すべきです。
透過損失とは(参考)
透過損失を遮音性能と読み替えると理解しやすくなります。透過損失は、音が様々な角度から防音構造物にぶつかり、どの程度減少されたか
の単位(dB)を示すものです。一般的に構造物が十分に重いと音の圧力に負けず、音のエネルギーを遮断するのに効果的です。部屋の広さに対して、
どれだけの面密度(面積当たりの重量)を有するかで左右されます。
しかしながら、50dBの遮音性能を5dBをアップさせて55dBにするだけでも、約2倍の重量の防音材が必要になります。ですから、単純に質量則(面密度)
だけを考えて防音することは物理的に困難です。
このため、吸音・防振材を併用することにより、音のエネルギーを効果的に吸収・減少させる比較的軽量な防音構造が必要になるわけです。
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