リスクを回避し、十分な防音効果のある事例・理論を見つけることが重要

 防音対策で失敗する背景には、設計を担当する建築士・建築家の「自分は専門家だ」という思い込みと、実績・勉強不足があります。 中には、発泡スチロールを防音材だと思っている愚かな建築士も居て、自分のプロファイルや騒音対策の相談コーナーでアドバイスを している事例も見られます。
 また、天井の防音対策に効果のない遮音シートの施工を提案しているページもありました。一般のかたが信じて実行するリスクを考えると、 重大な問題です。

 騒音対策以前の問題として、大半の建築士・建築家およびリフォーム業者は、防音材は遮音シート、鉛、グラスウールしか知らないようです。 グラスウールにいたっては、断熱専用材を吸音材として使い、大失敗する現場もあります。
 私は、他の業者・建築士が失敗した現場の相談を受け、設計・工事をやり直して、問題を解決したことがあります。
→ 天井・GL防音
 防音設計・対策に必要なのは肩書きや企業の看板ではなく、実績と分析力だと思います。音や素材の周波数特性、吸音材と制振材を軽視する者は 失敗しますので、見極めのポイントとして、ご留意ください。
→ 防音の課題


だめなリフォーム・防音業者や建築士などに当たっても諦めないことが大切

 一度、防音対策に失敗したからと言って、業界の専門家に絶望することはありません。必ず、どこかに優れた専門家が居ます。

 ただし、防音の世界には万能な専門家はいません。得意分野というものがあり、建築物は、音楽スタジオが得意でも、木造住宅は 実績が無いことも珍しくありません。
 問合せ先の専門業者が運営するサイト・ブログを、じっくり読み込んでから、問合せたほうが良いと思います。

 あせりは禁物です。まずは、落ち着いて情報収集をしながら、相談できる専門業者・技術者を探すことです。
心を落ち着けて、希望をもってください