マンション二重天井の騒音要因と防音効果の留意点を知ることが重要

 騒音には空気伝播音と固体伝播音があることは、色々なウェブサイトで説明されています。マンションの防音対策では、騒音の 伝播経路及び下地・ボード・空気層が共振しやすい周波数を踏まえて、防音構造を設計・工事することが重要です。

 基本的に、天井騒音に関しては、簡易的な防音仕様は十分な遮音効果を発揮することは難しく、通常は、天井の下地やボードなどの 表層材を再構築する必要があります。
 特に、重量衝撃音(足音、重量物の落下音など)のように低周波音を主成分とする騒音対策には複層的な構造が不可欠であるからです。

天井防音の事例

  • 体験談(回想録):上階騒音の体験
  • 音の伝播経路・要因: 二重天井の騒音
  • 難易度の高い事例:天井防音経験者の声
  • 研究課題への取組み:天井騒音と対策

  • 酷い天井・GL騒音を解決した事例

     写真の事例は、あるリフォーム業者が防音に失敗したあと、施主様からご相談をいただき、防音職人が設計・工事を行い問題を解決しました。 二重天井及びGL壁を下地から再構築して対策を行った現場です。
    天井・GL(マンション)

    遮音・制振の工事

     工事完了後に、施主様から、次のような御言葉をいただきました。
     「おかげさまで、やっと静かな朝を迎えられるようなりました。ここまで来るのに6年半、もっと早く出会えていたらこんなに苦労もしなくて すんだのでは?と思っております。
    でも、マンションの構造についていろいろ勉強させられました。防音職人さんのように防音に特化したグループがあって本当に良かったと思っております。 また困ったときは、相談させていただきます。」

    「その後は、リビング天井はたまにドンという音が入ってくるときもありますが、以前に比べはいってくる頻度も、音の大きさも格段に小さくなりストレス なく生活できるようになりました。また、寝室のほうは完璧といっていいほど音がしなくなりました。
    キッチンの壁も今はほとんど音が気にならなくなり、今まで音で苦労させられたのがうそのようです。何よりも朝のリビング天井の音が格段に小さくなり、 寝室の扉を閉めていると、ほとんど気がつかなくなり、へたをすると寝坊しそうになってしまうほどです。
    6年半かかってやっと自分のペースで生活できるようになり感謝の気持ちでいっぱいです。
      でも、加害者側は無神経で、被害者側がお金をかけてまで防護して変な世の中ですね。これからはそんなことも気にせず生活できそうです。 ありがとうございました。」


    二重天井の騒音と防音対策

     振動騒音には、軽量衝撃音(小さな物音、掃除機・家具の床面をこする音、ペット・幼児の小走り音など)、重量衝撃音 (子供や大人の足音、重量物の落下音、重い家具の移動音など)があります。
     軽量音については、防振吊り金具によって軽減される一方、重量音には殆ど効果が無いことが、音響学会やゼネコンのある研究グループの実験で 明らかにされています。

     軽量音、重量音の双方に同時に効果のある対策は、天井裏の空気層の共振を抑制すること、下地及び表層材の制振性能を高めることです。
     特に、表層材の剛性を小さくして制振性、面密度を大きくすることが理想です。防音職人では、現実的な防音仕様を2009年に考案しました。