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防音対策のポイント/防音材料の使い方/住宅防音の関連情報


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マンション防音

■ 防音材料の種類と特性 ■

防音材料の基礎知識と使い方の留意点

  防音材には「遮音材」「防振・制振材」「吸音材」があり、各々の役割があり使用する材料、製品の特性に違いがあります。 各々を適正に組み合わせることにより、防音効果を高めることが出来ます。

 適正な防音材使用に当たり、知っておくべき基礎知識と防音リフォームなどにおける使い方の留意点を参考情報として示しておきます。
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防音材の種別・特性

遮音材
音を遮るもので、面密度(単位面積あたりの質量)が大きいほど遮音効果が高くなるので、通常は面密度の大きい材料を使用します。
 硫化ゴム系の素材に鉄・鉛を加えたものや、アスファルト基材などを加えたものに不織布加工した遮音シート・パネル化 したものが多いです。
*コンクリートパネル、石膏ボード、鉛シート・遮音シートなどの既製品があります。
*最近、メーカーによっては、鉛の入った素材が環境に与える影響を考慮して、鉛入りの遮音シート・パネルの販売や製造を 中止しているようです。
 
制振・防振材
振動を吸収・抑える素材を使用してあり、振動を瞬時に抑えたり、振動を吸収して振動音伝播を防ぐものです。
 通常は、音源に対して遮音材の内側に敷いたり、挟み込んで取り付けますが、パッキンのように直接振動部にカバーするように取り付けるもの もあります。
 ちなみに制振材は主として床材に使用されることが多く、床下地に防振材が併用されると防音効果が高まります。
*ゴム系・プラスチック系・アスファルト系の素材が主流です。
*新しい素材として、ペットボトル再生繊維のフェルトなど制振・振動絶縁効果の高い材料が開発されています。
*なお、遮音材には振動音を防振・制振・絶縁するものは殆どなく、単独での防音対策には要注意です。

吸音材
音の反射や共振などを防ぎ、音を減衰させるもので、防音効果を高める場合は壁や天井ボードの内側に取り付けます。多孔質のウレタン系や グラスウール・ロックウール等が主流で、一般に周波数が高い音の軽減に効果があります。
*最近は、化学物質の揮発を懸念して植物繊維やウールを素材としたライブウール、セルロース等の吸音材も使われています。
*吸音効果を高める方向性のない繊維で出来ている製品も開発されており、ペットボトルの再生材を加工して作られた吸音材もあります。


防音材の使い方の留意点

 防音対策には、適材適所、遮音・吸音特性を踏まえた防音材選択が必要です。

 効果的な防音対策には、質量の大きい遮音材に、制振・防振材及び吸音材を組み合わせて使用するのが基本ですが、低音域用・中音域用・高音域用 の材料を組み合わせることによって、総合的な防音性能を高めることが可能です。

 質量則による遮音材(モルタル、鉛シート等)使用だけによる防音対策だけでは、壁厚や重量の限界があるだけでなく、振動音対策の不備や サウンドブリッジ(音漏れ、音の絶縁不良)の問題が生じるので注意しなければなりません。
*質量則:音響透過損失はコンクリート等遮音材の厚みを倍にすると理論上は5デシベル程度遮音性能が向上します。
*壁面の厚みを倍にすることは躯体の設計上、コスト上も現実的ではなく限界があります。
*既存のコンクリート躯体より面密度の低い遮音材を壁面に直に使用するとコインシデンス効果により遮音低下が起きることもあります。

 また、防音材の製品性能は、あくまで実験室の測定値であり、現場では状況を確認のうえ、ワンランク上のレベルを想定して用いること、 用途・施工箇所に応じて適した防音材を選択して使用することが必要です。
 ※ピアノと壁・床防音材


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