木造家屋を観察・見学すると防音対策の手がかりが見える

木造住宅はデザイン、防音対策の手がかり・見本 木造家屋・在来工法に学び、木材を生かし、遮音材を大幅に減らしてコスト低減を図るとともに、木造住宅などの防音効果、耐久性・快適性を追求 しています。
→ 『 木造の住まい・防音室 』

 実際に木造家屋の階段や床を踏みしめて、響きや床鳴りなどを聴きながら、天井や床などの露出している梁・構造材の軸組みを確認して体感する ことが大切です。
 塗り壁や板張りの音の反響、テクスチャーを感じながら、木造建物の長所と短所を考えながら見ていくことが貴重な経験になります。

 また、和洋折衷型の古い建物の建具を含めた空間的な工夫やデザインは、現在の木造住宅の新築計画やリフォームに取り入れたり、音響的な デザイン・構造計画に生かすこともできます。


遮音材を減らして快適な木造防音室を造る工夫と取組み

 遮音材を減らしながら、防音効果を高める構造的な工夫は、下地の軸組み・合板の補強と吸音材の活用が基本です。
 とくに、遮音パネル・防音材に比べて廉価な合板の施工は効果的であり、建物の構造的な耐久性も向上します。
→ 木造の防音対策・豆知識
→ ピアノ教室の防音室
→ 遮音材の効果と防音室

 吸音材は、軸組みや天井・床下、壁の空洞部にロックウールなどを充てんすることが防音効果を高めますが、発泡スチロール、ネダフォーム、 ポリスチレンフォームなど発泡断熱材は遮音効果を低下させますので、要注意です。
一部の特殊な製品を除いて発泡材の大半は吸音性がなく、空気層を共振又はバネのように振動増幅させる周波数帯があり、天井・壁だけでなく、床下に 使用しても同様に遮音低下が起きます。(研究者や企業の技術研究所の試験データでも分析されています)
住宅とピアノ教室・音楽室の防音

 下地構造や防音材を含めた一般的な建材の特性など木造の特長を含めた知見と、豊富な設計・施工の実績がある専門家でないと、コンパクトな 費用対効果の高い防音設計は難しいものです。
 防音職人では、新築の段階の計画立案・コンサルティングや、リフォーム業者などが失敗した現場の改善対策においても積極的に取り組んで います。