木造住宅の防音対策(天井・壁)

 最近、木造住宅の戸外から聴こえる人の声に悩まされているかたの相談を受けました。

 詳しく状況をお聞きすると、隣の住宅から聴こえる声が、自宅の壁・天井から漏れているようだというお話しでした。業者に薦められて、二重サッシュにしたが、効果は殆どないということでした。

 検索エンジンで調べると、窓の防音業者が上位に出てくるので、相談されたようですが、効果がなかったので、知り合いの業者の建築士に相談したら、壁や天井から音が漏れるはずがないと言われ、軒下の換気口をふさいで見ましょうかと提案をされたそうです。

 とんでもない建築士です。換気口を潰したら、通気がなくなり、内部に湿気がたまり、家が劣化しやすくなります。木造の防音対策は、家の内部(内装)について、検討するのが常識です。

 木造家屋の壁は、窓ガラスよりも遮音性能が低いことが多く、二重サッシュにしても殆ど防音効果を体感できないことがあります。窓の専門業者は、基本的に窓以外の防音は素人ですので、要注意です。

 通常は、外壁の防音が最も重要ですが、防音材などの素材の使い方・選定によって、効果に大差が出ますので、防音は専門家に相談されることをお奨めします。

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