防音コンサルタントを名乗って欲しくない(マンション壁のケース)

 先日、数名の同様な御相談(マンションの壁・床の振動騒音)をお受けしました。掲示板や無料相談で以下のように、専門家(防音コンサルタント)にアドバイスされたが、信頼できないので、御相談したいという主旨でした。

引用です。「分譲マンションは鉄筋コンクリート造、もしくは鉄骨鉄筋コンクリート造の集合住宅です。上階から下階への騒音はよく問題になりますが、昼間に界壁(隣との戸境壁)から音が伝わって隣に迷惑をかけることは、まずありません。下階から上階へ床の振動がつたわって問題になることなどありえないことです。」と言われたそうです。

 これは大きな間違いです。床が二重床で、戸境がGL工法又は胴縁下地(軽量鉄骨・スタッドを含む)の場合、隣や階下の居住者が走り回ったり、ジャンプしたり、床に大きな衝撃を加えると、接触しているGLなどの界壁・柱などを介して、振動音が伝わることが、よくあります。

 私の防音相談には、被害者となった一級建築士も居ます。色々と施工業者などに依頼しても解決できずに、私のところに相談に見えられ、騒音のメカニズムを説明したら、大いに納得され、問題の対処法も理解され、精神的に楽になったと言われました。

 上記のケースは、ある専門業者がネット上やメールで回答したものですが、この見当違いのアドバイスにより、相談者は問題が見えなくなり、苦しみ、検索で相談できる専門家を探しまくり、防音職人(私のサイト)を見つけたそうです。

 1件はすでに防音工事で解決し、他の数件は、現在、今年の着工に向けて、見積りや対策内容を検討中です。具体的な知識も経験もないような業者に「防音コンサルタント」と名乗って欲しくはないです。二次被害が生まれたり、業界の信頼性が低下します。

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